食育(栽培活動を通して)
ほし組(4歳児)の活動をご紹介いたします。
5月にさつまいもの苗植えをしてから
毎日、晴れの日は欠かさず水やりをしてきた子どもたち。
さつまいもは栽培活動期間が長く、子どもたちの気づきや育ちが
たくさんみられました。
さつまいもに水やりをする中で
虫、葉、土などに触れ、様々な発見を楽しむ
姿がみられました。
少し前から、さつまいもが土から顔をだしていたのに気づいた
子どもたちは、早く収獲したくて先生にお願いしていました。
そして、収獲することに!
プランターで育てたので、かわいい小さめのさつまいもが
ぞろぞろと出てきました。
猛暑を耐え抜いたさつまいもです!
収獲したさつまいもを前に、話し合いです。
「さつまいもどうしよう?」「食べたい‼」
「どうやって!」「お料理して!」などなど・・・。
みんなで思いを伝え合い、考えて出た食べ物は・・・。
名付けて“さつまいももち”でした。
“さつまいももち”を作るには、まず、さつまいもを綺麗にすること!
先生は、子どもたちの思いを叶えるために
栄養士の先生と一緒に環境を整えました。
洗ったさつまいもを給食室で栄養士の先生が
皮むき→細かく切って→スチコンでふかしてくれました。
「できたかなぁ・・・・」
気になって仕方がない様子。
じゃじゃ~ん!
大変身‼ クッキングいつでもOK!準備完了~!
じゃじゃ~ん!みんなが洗ったさつまいもも柔らかくなりました!
でも、このままでは“さつまいももち”にはなりません。
順番にマッシャーを使ってつぶしていきました。
「よいしょ!よいしょ!」手が疲れてきたら、お友だちと交代。
片栗粉、砂糖、牛乳も入れて混ざていきます。
お昼からは、さつまいももちを好きな形にして作っていきました。
「先生、ダンゴムシ作ったよ~」
「僕の顔ができちゃった~」
みんなが作ったさつまいももちを、栄養士の先生が
お部屋で焼いてくれました。
バターの美味しそうなにおいが広がっていました。
ほんのりと焼き色がつくくらいが
おいしいサイン!
自分で作ったさつまいももちを「いただきま~す!」
「おいしい~!」食物繊維たっぷり!
垂水せんしん保育園の自給自足おやつ‼
4歳児はさつまいもの栽培活動をするにあたり
さつまいものクッキングを考えることで
より一層、作物を育てる意欲が高められました。
栄養士とのかかわりを密にもち、様々な方法で
クッキングをすることができることを知った子どもたち。
「目的をもってみんなで意見を交わして考えていく」
という力に結びつけ、先生は子どもたちの気持ちに気づき
寄り添うことで、食育体験活動がより豊かなものへとなり
子どもたちは期待をもって、楽しんで活動に取り組めました。
さつまいもは難しい世話を必要とせず
比較的失敗の少ない作物であることもあって
何気なく過ごしてしまいがちではありますが
先生が、栽培への意識を維持しつつ
子どもたちと向き合うことを大切に取り組んだことで
子どもたちは探求を続けることができ
「収獲、つくる、食べる」といった活動に繋げることができたのでは
ないかと感じます。
垂水せんしん保育園では
食育活動を通して生長の観察から、その命をいただいて食べることに
感謝する心を育てています。